家づくりは楽しいものです
こんにちは！
一関で自然素材を取り入れた
気持ちのいい「自然素材の家」をつくっています。
「住み続ける家」 ～未来の子供たちにできること～
株式会社井上建築デザイン 代表の井上です。
ケヤキの生長応力を取り除く
山形県東根市にある日本一の大ケヤキ
数百年といわれるケヤキの寿命の中で、
東根の大ケヤキは1000年とも1500年ともいわれているようです。
柱などに使われるようになるのは、
樹齢100年を超えたあたりの材が多いですね。
樹齢を重ねるごとに、扱いがしやすくなってきます。
樹齢が200年以上になってくると付ける葉も小さくしまってきて、
製材すると玉杢といわれる杢目が見られるようになります。
銘木ですね。
実際に使用できるようになるのは、
一寸一年の乾燥期間が必要だといわれています。
太さ８寸の柱材の場合は、
丸太を製材してから８年は寝かせておくということになりますね。
ゆっくり、じっくりと乾燥する期間が必要なんです。
使うときは乾燥期間中の割れ曲がり、
反りを修正挽きしてキレイにして使います。
なかなか手間、ひまの要る材料ですが、
それだけの価値はありました。
製材中にノコの歯を挟み込んでしまったり、
若い木は製材したとたんに割れてしまったりするほど強いケヤキ。
丸く成長した木を四角に製材して使うので曲がるんですね。
上へ成長しようとする力を成長応力と言って、
木の芯の部分にそれが集中しています。
なので、柱の芯を貫いて使ってみたり、
元と末を一尺ずつくり貫いてみたり、
背の部分をドリルで穴を開けてみたりといろいろと工夫して使いました。
もっと短期間で使用できないものか、
うまく使えないものかと施主さん、
職人と一緒に考えて使っていました。
家つくりは楽しいものだったんです。
「住み続ける家」 ～未来の子供たちにできること～
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